NEJE master 2S plusと雑記

趣味で始めたレーザー工作についてと日記

【ソフトウェア編】NEJE softwareについて

○NEJE software

NEJEにはPCからレーザーカッターを制御できる専用のソフトウェアが用意されています。

レーザー刻印だけならこのソフトウェアだけで完結しますし、なにより直感的に操作でき大変使いやすいものになっています。

NEJE専用だけあって、加工エリアも自動的に読み込まれますので、可動域外にモジュールを移動させようとしてモーターに不可がかかるといった事故もありません。

また他のソフトウェアより簡単に精度の高い刻印が可能です。

 

これを立ち上げると以下のような画面になり、レーザーカッターがPCに接続されます。

 

レーザーカッターがUSBで接続されていない、もしくは電源が入っていない場合には上記のようにエラーとなるので、接続、電源入して右下のConnectボタンを押しましょう。

レーザーモジュールが自動的に原点に移動しますし、ファンが駆動しますので少しびっくりします。

 

接続が完了すると以下のような画面になります。



今回は素材の表面にレーザー刻印する場合を説明しますが、コントロールタブを選択し、対応する画像ファイル(jpegpngなど)を真ん中の「Right Click Here To START」と書かれたスペースにドラッグします。

 

するとこのように画像のトリミング画面に移ります。

ここで画像周囲の青枠をドラッグして、印刷したい範囲を選択します。

 

次にサイズ変更の画面です。

左に表記してある寸法が印刷されるサイズになります。

これを変更したい場合は右の「SET SIZE」ボタンをクリックします。

 

ここで希望のサイズを入力します。

なおこのソフトでは縦横比の変更はできず、縦と横は等倍で拡大縮小されます。

 

次は画像にかけるエフェクトの選択です。

左はオリジナルの画像、真ん中は白抜き、右はモノクロになります。

今回の画像がすでにモノクロなので右は選択できないようです。

 

最後に画像の編集を行います。

ここでできることは、回転、反転、テキストの挿入となります。

 

ここまできたら最初の画面に戻り、もう開始ボタンを押すだけです。

しかしレーザーパワーや照射時間などは自分で入力する必要があります。

それに関連して、上の画像のボタンの説明をしておきます。

 

①印刷範囲確認

印刷エリアの外周をレーザーモジュールが移動して素材のどの範囲に印刷されるのか確認する事ができます。

この時照射されるレーザーでは焼けないので安心してください。

 

このボタンを押すとこのような画面に移ります。

印刷範囲を移動させたい場合、左の画像をクリックするか、右の矢印をクリックします。

矢印ボタンでの移動量は右上のプルダウンメニューの値ずつ移動するので細かい位置合わせもできます。

 

②レーザー位置確認

これは印刷エリア内の任意の点にモジュールを移動させるモードです。

正直用途が分からず使用していません...

印刷画像と素材の位置関係を確認できるので、木材の節などを利用して印刷などするのでしょうか。

 

③開始

設定した内容でレーザー加工が始まります。

 

④繰り返し回数

ここで設定した回数分、レーザー照射が行われます。

切断などには数回照射が必要になるので、便利な機能です。

 

⑤一時停止

 

⑥停止

 

⑦設定

ここでは位置合わせ用のレーザー出力の強さや、カーブでの精度、モジュールの移動速度などが設定できます。

とりあえずはデフォルトの設定で問題ありません。

 

⑧レーザー出力

ここでレーザーの出力を設定します。

切断などは100%や高めの出力で、刻印などは10%などの弱めの設定にします。

何%にすれば良いかは、素材やレーザーモジュールの能力にもよりますので同じ素材で実験してから決定します。

最悪、弱めの設定で初めて、徐々に強くしていくことで希望の仕上がりにすることは可能です。(時間はかかります。)

ちなみに私の環境だと刻印の場合、10%出力、照射時間10msできれいに仕上がります。

 

⑨照射時間

照射時間を設定します。

NEJEのソフトウェア制御は他の一般のソフトと異なり、msという単位になっています。

一般的にはmm/minなどが使われ、1分間に何mm進む速さという意味ですので直感的にわかりやすいかと思います。

NEJEの場合は連続照射ではなく、細かい点の照射を高密度で行うことできれいな仕上がりにしているようです。

よってmsという単位は1つの点にかける照射時間ということになります。

値が小さければモジュールは早く動き、大きければ遅く動くのでより濃く印刷されます。