【導入編】レーザーの焦点距離について
○焦点距離
レーザー光には一点に収束する焦点距離があります。
その焦点距離に加工する素材がないと切断幅が広くなったり、切断にかかる時間が増える、刻印の精度が落ちるなどの問題があります。
そのため加工する素材の厚さに応じてレーザーモジュールの取り付け高さを変更し、焦点距離を合わせる必要があります。
以下の画像はNEJEのwikiからの引用になりますが、今回購入したA40640という10Wのレーザーモジュールの焦点距離はモジュール下端から22mmということになります。
また焦点距離が合っていると下の画像左のように小さな点のようなレーザー光が素材に当たります。しかしズレた距離になっていると真ん中の画像のように広いレーザー光が照射され、刻印もぼやけたような仕上がりになります。
引用:nejelaser_master_2_plus | NEJE.wiki
しかしこのモジュールの高さ変更が先の記事で説明したように毎回六角レンチを使って作業することになり大変面倒です。
しかも取り付け位置の関係上一回で90°ないくらいしか回らないのでストレスが溜まります。
最初はレーザー光の形を見て最も小さくなる高さを都度探しながら設定していたのですが、時間がかかるので以下のような台を作り、これにモジュールを載せた高さで固定するようにしました。
左から刻印用、2.5mm、4mm、5mm、6mm切断用になっていて、微妙に高さが異なるのがわかるかと思います。
焦点高さは刻印するときは素材表面、切断するときは素材厚さの真ん中に合わせるとよいかと思います。
ちなみにこの治具はレーザーカッターで作っています。
最初はncデータの作り方や出力の設定などがうまくいかず、正確な寸法が出ませんでしたが、慣れるとかなりの制度が出ます。このように正確な高さが出せるのも強みですね。